夏休み 親子みの~れ探検 劇場探検ツアーで舞台の裏側をのぞいてみよう

学生による記事

*茨城大学の学生による記事です。ぜひご覧ください。

 8月11日(日)、小美玉市四季文化館みの~れで「みの~れ夏休み劇場探検ツアー」が開催されました。劇場探検ツアーは、小学生以上を対象にみの~れの設備や舞台の裏側など普段入る機会のない劇場の中を住民ボランティアの案内で巡るツアーで、各回1~2組の親子連れが参加しました。 

ツアーのスタートは、利用者に配慮された客席や自然を感じることのできる森のホールのこだわりをクイズ形式で紹介していきます。続いて舞台上に移動してコンサートで使用される音響反射板やピアノの説明があり、参加者の記念撮影をおこないました。めったに上がれない舞台上からの景色を背景に、参加した親子は笑顔でポーズをとりました。 

記念撮影が終わると、いよいよ通常入ることができない舞台の裏側へ。参加者は2階のバルコニー席からスタッフに案内されて調光室へと入っていきます。調光室では、舞台の照明を操作する照明卓を使用して、実際に照明を操作する体験をしました。

※初めて触れる照明卓 自分の手で舞台を照らす

暗くなった舞台を照明でカラフルに照らした後は、キャットウォークと呼ばれる鉄骨を渡りピンルームへと移動します。ピンルームは、スポットライトを操作する部屋です。普段は見られない、真上から見る劇場の景色に参加した子どもたちは興味津々な様子で、スタッフに教わりながらピンスポットライトを操作して舞台上を自由に照らし、自分よりも大きいライトの操作を楽しんでいました。

 みの~れの劇場探検ツアーはここ2~3年で始まった企画です。夏休みの宿題として、みの~れに取材にくる小学生が多かったことに発想を得て、芸術文化を鑑賞する場所としてだけでなく、いつもとは違った視点から劇場の設備や工夫ポイントを紹介して、みの~れをより楽しみ、興味を持ってもらいたいという思いでイベント化したそうです。

参加した子どもたちは「調光室で上から舞台を見られてワクワクした」「ピンスポットライトを操作して、上から舞台を照らすのが楽しかった」と話し、今までとは違った楽しみを感じてくれていたようです。

※大きなピンスポットライトの操作に心を躍らせる

午前中のツアーガイドを務めた、近隣の市立美野里中学校演劇部の1年生は「自分たちの学びも多く、ピアノを保管するための部屋があることは初めて知って驚いた」「主に舞台上に立つ役者をやっているが、調光室入り、参加者が操作する姿を見たことで、自分も照明スタッフをやりたくなった」と笑顔で語りました。

また、みの~れのボランティア組織「みの~れパートナーズ」の一員として、午後のツアーガイドを担当した高校生は「小さい子どもたちがみの~れに興味を持てるよう、飽きさせないように面白く伝えようと工夫している」と教えてくれました。

※舞台上で記念写真を撮る参加者とガイドの中学生

取材した私自身も調光室やピンルームに行くのは初めてで、客席から見るのとは異なる景色を見て心が躍りました。劇場探検ツアーを通して、あまり注目されない音響や照明という仕事を子どもたちが知ることで、劇場スタッフや裏方の仕事を目指す人が増え、これからみの~れの演劇はさらに盛んになっていくだろうと感じました。

  • コメント ( 1 )

  1. たきざわ

    照明卓やピンスポ、本格的な機材を触れる企画、大人もきっとわくわくしますね!
    「心が躍る」経験、素敵ですね。

菊池知香

75 views

茨城県下妻市出身 茨城大学人文社会科学部 日本の近代~現代の文学を学んでいます。

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

ABOUT

TOWN JOURNAL OMITAMAとは
私たち小美玉市民による、小美玉市民のための市民メディアです。

有志の住民グループにより結成された「タウンレポーター」が茨城新聞社の取材や編集の指導や協力を受けて、小美玉市の情報を小美玉市民のために発信していきます。
ABOUT