「おみたまくらし 食と農のプログラム DAY2」

PR

2021年10月15日(金)に小美玉市主催「おみたまくらし 食と農のプログラム DAY2」が開催されました。このプログラムは全3回を予定。第1次産業が盛んな小美玉市で、農作物を作る人や加工する人に出会い、食と農を身近に感じる暮らし方について考える内容です。2回目となる今回は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除となり、参加者は現地に集まり学ぶことができました。
フードスコーレ×茨城県小美玉市の協働プログラム
★「おみたまくらし 食と農のプログラム」
https://www.facebook.com/events/1004312507074973

※小美玉ふるさと食品公社工場長 木村智信さん

最初に訪れたのは「空のえき そ・ら・ら」 にある「小美玉ふるさと食品公社」です。木村智信工場長に案内してもらいました。
毎朝1tの小美玉産の生乳が運び込まれ、午前中にヨーグルトやアイスクリームなどに加工しています。飲むヨーグルトは1日2000本製造。ヨーグルトに使う果物などは自社で加工しています。今までに製造してきたアイスは250種類あり、製造依頼されたものや自らが提案して営業に行ったものもあります。木村さんは参加者が楽しめるように、ヨーグルトパフェを作る企画「ヨーグルトBAR」を用意していました。看板商品の「おみたまヨーグルト」に、旬の果物、特製のプリンやカスタードクリームが並べられ、参加者は童心に帰ってトッピングを楽しみ、完成したヨーグルトパフェを試食しました。

参加者からの「木村さんの夢は何ですか」という質問に、木村さんは「次の世代の子どもたちのためにも、従業員や小美玉市民に自信を持ってもらえる会社にしたい」と答えていました。参加者からは「木村さんがとても楽しそう」という感想が多かったです。
小美玉ふるさと食品公社:https://www.omitamayogurt.jp/
空のえき そ・ら・ら:http://sol-la-la.city.omitama.lg.jp/

※株式会社 保田農場 保田知紀さん

次の訪問先は「保田農場」経営者の保田知紀さんです。現在飼育している牛の数は280頭。現在3~4日に1頭のペースで子牛が生まれています。産後3~4カ月は乳の出がよく、1日あたり平均2.2 ℓ の乳を出します。首に付けたセンサーで1頭ずつの健康状態を24時間管理。子牛は専用の牛舎で育てており、1頭ずつ必要な乳量を与えてくれる子牛哺乳ロボットなども導入し、酪農のIT化に積極的に取り組んでいます。エサは、ビートや潰したトウモロコシ。エサの配合は乳脂肪率にも関わってくるので、季節によって変えています。15~18町歩の土地で牛の排せつ物を肥料にして飼料用トウモロコシを作り、そのトウモロコシを牛が食み、生乳を搾る「循環型酪農」を実現しています。
参加者からは「牛の大きさに驚きました。生態についても知らないことばかりでした」「小美玉の酪農の特徴や、全国各地の変わった飼育方法を教えてもらい『この地でできる最大限の酪農をするのが僕の仕事』と、誇りをもって語る保田さんに感動しました」などの感想がありました。
株式会社 保田農場(旧 保田牧場)Facebook:https://www.facebook.com/YASUDANOUJYOU/?ref=page_internal
TJOバックナンバー:https://townjournal-omitama.com/2021/05/14/m00032/

※市外参加者の篠 紀子さん

参加した方に感想を聞きました。1人目は東京都豊島区に住む、篠 紀子さん。コロナ禍でほとんど在宅勤務となり田舎暮らしに興味を持ち始めました。自宅から自転車で30分の所に畑を借りたそうです。篠さんは「茨城県は近すぎて行ってみたいと思ったことがなかったんです。このプログラムに参加して実際にここに住んでいる人とお話ができました。活気があって自然豊かなまちですね。次回はもっとこのまちの魅力を知りたいです」と話しました。

※市内参加者の齋藤友幸さん

2人目は小美玉市在住の齋藤友幸さん。「2011年の震災後に石岡市から小美玉市へ移住しました。住み始めて10年が経ち、たくさんの市民と繋がりを持つことができました。このプログラムでは知っている方々が案内人として出てくるので、どのように仕事をしているのか見たかった」と参加理由を語ってくれました。実際に参加してみて「仕事への取り組み方や思いなどを知ることができてよかったです。まだまだ知らないこと、見たことがないものもあるので、いろんなところを周りたい。そして、遠くから来てくれた皆さんに小美玉を見てもらえてよかったです」と齋藤さん。優しさ溢れる感想でした。

※フードスコーレ 大森 愛さん

食と農のプログラム共催のフードスコーレ 大森 愛さんにも話を伺いました。もともと食べることが大好きで「何よりも食にかける思いだけは人一倍強かった」と大森さん。平井さんと出会い、フードロスについて理解し、活動していく中で「究極みんなが食に夢を持って食を楽しむことができたら、そもそもフードロスという事象に捉われることもなくなり、それを社会課題として問題視されることはないのではないか」と思うようになりました。そこで食を一緒に学びあうための学校フードスコーレを一緒に立ち上げたそうです。
大森さんが小美玉で感じたことは「有名観光地ではない暮らしの地域で、自分の住む地域が好きだと言える人たちが多いことに驚きました。純粋に素敵だなと思いました。一人一人のまちを思う気持ちは『人が環境をつくり、環境が人をつくる』とよくいいますが、小美玉は本当にそのとおりだと体感することが多いです。DAY3も参加者の皆さんと一緒に、小美玉の食と農の魅力を存分に感じたいと思います」と語っていました。
foodskole(フードスコーレ):https://foodskole.com/

DAY3は11月6日(土)10:00~15:00   テーマは「納豆と小美玉」です。
ゲスト講師は「タカノフーズ株式会社」営業推進部門 直販・通販 宮本幸規さん、「うこっけいおみたまごファーム」林 百合子さん、「まつのぢ舎」松尾紀子さん、「FreewheelinG* 」稲毛幸子さんです。単発での参加もできますので興味のある方はご参加ください。
「おみたまくらし 食と農のプログラム」開催内容と申し込み
https://foodskole.com/post/2668/?fbclid=IwAR3WDhDq0CNYw1CyuTdELXaWcTzlFrCr43Qx_b-olCq9KK7dZI0WHU5-aMg
 DAY3 https://omitamakurashi2021day3.peatix.com

撮影:小美玉市 齋藤友幸 瀧澤比佐乃

  • コメント ( 2 )

  1. わんわん

    私も参加させていただきました。
    とても楽しく、小美玉市に住んでいながら改めてこの町が大好きになりました。木村さんの人柄がおいしいヨーグルトやプリンを作るんだなと思いました。保田牧場はよく通るのですが、牛舎の中がとても清潔で大切に育てているんだなと感心しました。子どもたちにも体験させてあげたいと思いました。

  2. 齋藤友幸

    おみたまくらし 食と農のプログラム DAY2 取材、有難うございますした。来年には移住後10年を迎えますが、地元で働いている方々の考え方、仕事への思いは分からなかったので、こちらの企画に参加してみました。メインは小美玉市外からの参加者さん達への企画なので、サポート係の思いもあり参加でした。DAY3も空港関連とかそらら、養鶏などを訪問する予定なので楽しんで来たいと思います。

田村美穂子

9,168 views

★企画運営部・編集部★ 茨城観光マイスターS級を持つ、元茨城空港応援大使・小美玉コンシェルジュです。

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧

ABOUT

TOWN JOURNAL OMITAMAとは
私たち小美玉市民による、小美玉市民のための市民メディアです。

有志の住民グループにより結成された「タウンレポーター」が茨城新聞社の取材や編集の指導や協力を受けて、小美玉市の情報を小美玉市民のために発信していきます。
ABOUT