美野里中演劇部卒業夏公演 笑って終わる舞台に 〜中学生とは思えない舞台表現

茨城大学の学生による記事です。ぜひご覧ください。
7月27日に四季文化館みの~れ(小美玉市部室1069)の森のホールで、地元の美野里中学校演劇部による卒業夏公演が行われました。今回の公演では『風の森に哀しみは眠る』という作品が披露され、館内に掲示されたポスターや来場者に配布されたパンフレットなど、同部員の卒業公演に向けた思いを感じることができました。

前日に行われたリハーサルには、本番に向けて真剣な様子で取り組む部員たちの姿がありました。舞台技術支援をしている阿部喜一さん(同館舞台技術管理マネージャー)の助言を受け、部員たちは自分たちの公演をさらに良くするため、練習を重ねていました。幕が上がると、舞台上では中学生とは思えない、圧倒するお芝居をする部員たちの姿がありました。それでも、休憩中などでは、部員同士で楽しく話したりふざけ合ったりしている様子もあり、舞台裏では中学生らしさを見ることができました。

本番は多くの人が来場し、舞台を観劇していました。40分という公演時間でしたが、あっという間に時間が過ぎ、最後は大きな拍手が演劇部のみなさんに送られていました。観客からは「中学生ができるレベルを超えている。普段からここで練習できること、そして舞台指導をしてもらえるところは素晴らしい」、「テーマも素晴らしく、考えさせられるものも多い。はっとさせられることがある」という部員たちを支える環境、そして演劇部の公演に対する視点を称賛する声がありました。

公演前の部員4人に行ったインタビューでは、それぞれ公演に向けた思いを伝えてくれました。
演劇部部長で、今回の作品で向かい風役を演じた外池理さん(3年)は今回の公演では「今までの劇ではセリフを覚えてその通りにやっていたが、今回最後になるので楽しんでやりたい、笑って終わりたい」と最後の公演に対する思いを語り、五十嵐かおる・アラシ役の尾吹姫衣さん(3年)は公演中に緊張しますかという質問に「小さい頃から舞台に立っていたから、緊張しない。本番でも間違えたことがないくらい本番に強い」と話してくれました。
草凪さやか・ナギ役の庄司美海さん(2年)はこれからやりたい役について「今まで自分のイメージ通りの爽やかな優しい役が多かったので、変わり者や強いキャラを演じてみたい」と語り、疾風役の古森華絵さん(2年)は演劇部に入ってよかったことについて「人前で何かをするということが恥ずかしくなくなった」と話してくれました。インタビューを通して、3年生の頼もしさ、そして次の世代が着実に育っていることを感じました。

今回の取材を通して、舞台指導を受けること、実際に舞台に立って発表をする機会があることは素晴らしいことだと感じました。演劇部のみなさんと交流し、いきいきとした様子から自分も元気をもらいました。四季文化館みの~れは、こうした経験をすることができる身近な場所であり、居心地の良い場所であることを実感しました。
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