人と人のつながり ~アメリカ合衆国アビリン市との姉妹都市交流~
*常磐大学の学生による記事です。ぜひご覧ください。
小美玉市は、アメリカ合衆国カンザス州アビリン市と姉妹都市提携しています。
1969年に酪農家の海老沢光芳さんがアビリン市の牧場で1年間実地研修を行い、翌年に外之内光男美野里酪農業協同組合長が、アビリン市の牧場から乳牛3頭を購入したことがきっかけとなり、1984年に姉妹都市提携を結びました。「昨日の敵は今日の友」と唱え、姉妹都市交流を推奨したアイゼンハワー第34代アメリカ合衆国大統領(1890~1969年)は、このアビリン市で育ちました。
小美玉市の通訳ボランティア団体「野いばらの会」初代代表 岡島禮子さんは、今からおよそ50年前、夫の仕事についてオランダで6年間暮らしたことがありました。当時、オランダの隣人たちが日常生活の細部にわたって助けてくれて、岡島さんが地域に溶け込めるように配慮してくれたことにとても感激したそうです。その時の体験が岡島さんにとって「野いばらの会」という姉妹都市間の友好のためのボランティア活動の原点となりました。
1987年、アビリン市への初の市民レベルの訪問団で、岡島さんは通訳として初めてアビリン市を訪問しました。当時、現地のボランティアの方々が毎回交代で付き添ってくれました。また、通訳の手伝いとしてアビリン市で暮らす日本人を呼んでおいてくれました。その気配りとチームワークの良さ、人々の温かさにとても感激したそうです。その後も岡島さんは訪問団の一員として通算4回訪問。「ホームステイ先でよちよち歩きだったアマンダさんが成長し、小学生になって文通友達になり、大人になって外国語指導助手として小美玉に来てくれたことは、とても感慨深い」と懐かしんでいました。
取材を通して私が一番心に残った岡島さんの言葉は「国際交流は、お互いを尊重し合い、プライドを傷つけずに本当のことを伝えることが大切。英語が“できる”ことと“分かる”ことは違います。“分かる”ということは奥深いということです」。これから先、社会人になる私にとって人生の教訓となる言葉でした。
アビリン市との姉妹都市交流37年の歴史を振り返る企画展が下記のとおり行われます。ぜひ会場へ足を運んでみてください。
「姉妹都市展~アイゼンハワー大統領を育んだアビリンを知る~」
2021年12月13日(月)~12月23日(木)9:00~21:00
小美玉市四季文化館みの~れ 陽だまり横丁(ホワイエ展示スペース)
*初日は13:00~ 最終日は~14:00
*野いばらの会による説明 10:00~16:00
コメント ( 2 )
もう40年にもなるのですね。
私が中学生ぐらいの時から姉妹都市交流派遣を行うようになり、知り合いもアビリンに行ったのでよく覚えています。
帰ってきてから人生観が変わって、進路先変えてました(笑)
とても感慨深い記事でした。
私自身も3度訪問させていただきました。自分を変えるきっかけになったのはこの国際交流に関わったからだと思います。
またアビリンの地へ足を運びたいと願っている一人です。紹介いただいた国際交流展行きたいと思います。