新駅舎と東西自由通路完成 ~羽鳥駅の今むかし①

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小美玉市にある唯一の鉄道駅、羽鳥駅(JR常磐線、同市羽鳥、1日あたりの平均乗車客数は1797人[*1])の新駅舎が2020年2月に完成。2021年3月には駅周辺整備事業も完了しました。新たなスタートを切った羽鳥駅。このシリーズでは同駅にスポットを当て、さまざまな角度からレポートします。

*1 2020年度国土交通省調べ、降車人数は含まず

完成した新駅舎は橋上駅舎で、鳥が翼を広げたような外観です。駅舎の一部は駅を挟んだ東西のエリアを結ぶ自由通路で、以前あった跨線橋と駅舎を一体化したような構造になりました。地域住民の念願だったエレベーターも設置され、バリアフリー化が実現しました。

※東西自由通路

新駅舎と東西自由通路の設計は(株)JR常磐線東日本建築設計。設計が始まる前には地域住民の意見交換会が何度も開かれ、新駅舎のデザインや機能に関する住民の要望をまとめました。「羽鳥」という駅名から、鳥の羽のイメージや明るい未来への飛躍という願いが設計者に伝えられました。完成した新駅舎は白を基調にし、木の風合いが加わえられ、温かい感じに仕上がりました。

※鳥が翼を広げたような外観
※木目調の壁面パネル

新駅舎は、2020年度鉄道建築協会賞入選を果たしました。一般社団法人 鉄道建築協会によるコンテストです。鉄道建築におけるデザインおよび技術の向上に貢献したと認められる建築作品を顕彰しています。2020年度に行われた全国の駅舎新改築工事の中で、羽鳥駅の建築が高く評価されたことになります。

さらに、新駅舎は茨城県の優れたデザインを選ぶ「いばらきデザインセレクション2020」(茨城県主催)においても「選定」という高い評価を受けました。同じ常磐線新駅舎、日立市の大甕(おおみか)駅や土浦市の神立(かんだつ)駅と合わせての選出でした。利便性だけを求めるのでなくまちづくりの拠点として、地域への思いと未来への希望が伝わる美しい駅と評されています。

※「いばらきデザインセレクション2020」パンフレット

自由通路内の壁面には、市内から見える筑波山と茨城空港(小美玉市与沢)がデザインされたモザイクアートがあります。筑波技術大学(つくば市天久保)と小美玉市、そして住民が協働して作りました。制作プロジェクトは2018年度から始まり、聴覚や視覚に障がいがある学生さんが何度も集まってモザイクアートの構図を考えてくれたそうです。デザインコンセプトに対する住民の意見は住民投票で集めました。10㎜角の小さなタイルを一つ一つ並べたのも公募で集まった住民と筑技大生、合わせて約120人です。多くの人が協力して作り上げたモザイクアートは、新しい羽鳥駅のシンボルとなっています。

※東西自由通路のモザイクアート(タテ約1.5m×ヨコ約9.6m)
※(タテ約1.5m×ヨコ約4.8m)

 駅の東側地区に住む女性(39歳)は「明るく温かい雰囲気の新駅舎ですね。東西自由通路には24時間明かりが灯り、エレベーターも完備されて便利になりました。ますます、安心して暮らせるまちになっていきます。新しい駅舎が賞をもらったと聞いて、私もうれしいです。ずっとここに住みたいです」と話していました。

 新駅舎完成と駅周辺整備事業の完了、二つのコンテストでの受賞は、未来への期待が膨らむ明るいニュースです。これから、羽鳥駅を中心にして地域の人々の交流がさらに深まっていくことを予感できました。

取材協力:小美玉市、茨城県デザインセンター 

一般社団法人 鉄道建築協会:
https://www.aran.or.jp/awardmore/?pid=3416&y=2020&category=1

いばらきデザインセレクション2020:
http://id-selection.jp/index.php?QBlog-20201211-6

「いままでありがとう!羽鳥駅舎」お別れ会開催 ~羽鳥駅の今むかし② | TOWN JOURNAL OMITAMA (タウンジャーナル 小美玉) (townjournal-omitama.com)

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  • コメント ( 6 )

  1. overs24

    通学で使っていた思い出深い駅です。
    連載楽しみにしてます!

    • 瀧澤比佐乃

      overs24様

      コメントありがとうございます。

      学生時代の思い出、大切にしたいですね。
      今、羽鳥駅を利用している学生さんも、何年か後には同じように思い出してくれるのかなと思うと感慨深いです。

      羽鳥駅シリーズでは住民のみなさんの思い出を少しずつ紹介していきます。
      お読みいただけたらうれしいです。

  2. かがた

    昨日ちょうどうかがいました!これを読んでからにしてじっくりみたかったぁ!

    • 瀧澤比佐乃

      かがた様

      コメントありがとうございます。

      次回お越しの際は、是非じっくりご覧いただきたいです。
      このシリーズの②では旧駅舎の思い出を紹介します。
      新駅舎にもメモリアルな部分が残されているので、合わせて紹介させていただきます。
      両駅舎に込められた、住民の思いを感じて頂けたらうれしいです。

  3. jimi

    モザイクアートがある事で、不思議と気持ちが和みます。
    このアートが、たくさんの方々によって考え作られたのを知れて、ますますステキなアートだと思いました。

  4. 瀧澤比佐乃

    jimi様

    コメントありがとうございます。

    羽鳥駅新駅舎にはたくさんの人の思いが詰まっていること、私もこの取材で知りました。
    とてもうれしく、誇りに思っています。
    特にモザイクアートは、小さなタイル一つ一つに制作した皆さんの思いが込められているように思います!

瀧澤比佐乃

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