『こんにちは、滝平二郎さん!』ついに開幕 ~滝平二郎生誕百年記念プロジェクト

イベント

小美玉市の読み聞かせグループによる朗読パフォーマンス『こんにちは、滝平二郎さん!』が8月28日(日)上演されました。小美玉市生涯学習センターコスモス(同市高崎)文化ホールにて。昨年(2021年)は同市出身のきりえ作家、滝平二郎氏の生誕100年という記念の年、地元で活動する六つの読み聞かせグループが、滝平作品の魅力をより多くの人に伝えたいと企画した記念公演です。昨年9月に上演を予定していましたが、感染症拡大により延期となり、満を持しての開幕となりました。

※滝平氏が原画を手掛けた緞帳前であいさつをする小玉知子さん

 開演に先立ち、満員の客席(感染症対策のため通常定数を半数に制限)に向けて、実行委員長の小玉知子さんが思いを語りました。「近年、滝平二郎さんのきりえや絵本は知っていても、滝平さんが玉里地区出身ということを知らない人も増えてきました。私たちはそれぞれ違うグループで絵本の読み聞かせをしていますが、『自分たちの手で語り継ぎたい』とみんなの心が一つになり実行委員会が立ち上がりました。これまで本当に多くの方に応援していただきました。おかげ様でようやく今日を迎えることができます」。

※活動休止後、再開された稽古の様子

演出は水戸芸術館専属劇団ACM所属俳優・塩谷亮氏。出演は、市内の図書館や公民館、保育園などで読み聞かせ活動をしている20人。県内外で活躍するオカリーナ奏者、おがわゆみこ氏の演奏が加わりました。構想から一年半の間、台本を修正しながら何度も何度も稽古を重ねて、自分たちらしい朗読を目指しました。

※台本は3回書き直され、書き入れも日に日に増えていきました

 公演では『モチモチの木』『ソメコとオニ』『花さき山』(いずれも斎藤隆介作、滝平二郎画、岩崎書店)の三つの絵本作品と、滝平氏の随筆『母のくれたお守り袋』の朗読もありました。幼少期を過ごした市内玉里地区の風景、戦争に出兵したときの体験、そして絵本作家として活躍する日々の様子が紹介され、オカリーナの音色が重なるとさらに郷愁を誘う滝平氏の世界が広がりました。フィナーレは滝平氏が残した「わたしは物語と人間が好きだ」という一節。客席からは一斉に大きな拍手が起こりました。出演者の顔には笑みと涙が入り混り、会場全体が感動にあふれました。

※フィナーレの様子

後日、観客の60代女性に感想を聞きました。「素晴らしい公演でした。娘が小さい頃『花さき山』を何度も読んで聞かせたことを思い出しました。何十年ぶりでしょうか、とても懐かしい気持ちになりましたね。終演後は、夫婦で玉里地区の霞ケ浦湖畔を散策し、滝平さんの作品を思い出しながら風景を楽しみました。小美玉市の魅力を改めて感じた一日でした」。

 市内の図書館宛にも手紙が届きました。公演を観覧した方が、このプロジェクトへの称賛と今後のリクエストを伝えてきたようです。

 出演者の一人(40代女性)は「この公演に参加してたくさんのものを得ました。人生の経験を重ねた先輩方の朗読の奥深さに感動し、自分には到底できないことだと尊敬の気持ちが強くなりました。このプロジェクトを通して新たな出会いもありました。心を寄せて下さった方への感謝は言い尽くせません。この貴重な経験は、これからの活動の糧になります!」と話していました。

※出演者と塩谷氏、おがわ氏

朗読パフォーマンス『こんにちは、滝平二郎さん!』は小美玉市ボランティア連絡協議会から依頼を受け、同会主催のボランティアフェスティバル(9月29日開催)で再演することになりました。(観覧は同会会員に限定されています)

ぜひ、合わせてお読みください

ふるさと、小美玉で記念公演を! ~滝平二郎生誕百年記念プロジェクト~ | TOWN JOURNAL OMITAMA (タウンジャーナル 小美玉) (townjournal-omitama.com) 

 

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瀧澤比佐乃

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