住民の健康に寄り添う~血液サラサラ教室開催~

健康

小美玉市保健衛生部健康増進課による「血液サラサラ教室」が1月21日、四季健康館(同市部室)で開かれました。高血圧と脂質異常がカラダに及ぼす影響と、食と生活習慣の改善すべきポイントを考える講座です。講師は健康増進課保健師 矢口なおみさんと管理栄養士 谷津桃花さん。今回の参加者は40代から70代の14人で、健診のデータを持参し、それぞれ自分に必要な改善策を知って生活の中で実行することが目的です。講座終了後は希望者の個別相談もありました。

※右から  保健師 矢口なおみさん  管理栄養士 谷津桃花さん

保健師の矢口さんは、手作りのカードを使いながら、脂質異常がある血管の内部でどんなことが起きるのか、肥満と塩分の過剰摂取は血圧が上がる主な原因になると丁寧に説明しました。

※手作りの説明カード

血圧は朝2回、夜2回家庭で測る記録が重要で、医師もその数値を重視します。上腕部で計測するタイプの血圧計がおすすめです。1日あたり30分の有酸素運動は脂質異常や高血圧ともに有効で、矢口さんは生活の中で体を動かす時間を増やすための具体例を紹介しました。スーパーの駐車場では少しだけ遠くに車を止めて歩く距離を長くしたり、掃除などの家事で体を動かしたりすることでも身体活動量を上げられます。講話を聞きながらメモを取る参加者が多くいました。

※熱心にメモをとる参加者

管理栄養士の谷津さんは、毎日の食事はご飯、肉・魚、野菜をバランスよく摂ることが大事と話します。「果物の取りすぎは糖分過多になるが見過ごされることが多い」「ご飯を食べる代わりにビールを飲んだとしてもエネルギー量を控えたことにならない」など、わかりやすく印象に残りやすい言葉で説明を加えました。参加した60代の女性は「食生活はきちんと意識しないと変えられない。要注意ポイントがよくわかりますね」と熱心に耳を傾けていました。

健康増進課で企画する血液サラサラ教室は1回完結の講座です。一昨年までは全5回の講座でしたが、できるだけ多くの人が気軽に参加できるようにと1日で終了するプログラムにしました。健診で血圧や脂質の値が高かった住民にはハガキで講座開催を知らせて参加してもらえるよう努めています。

さらに同課では、講座の参加者に次のステップを案内しています。健康運動指導士の指導が受けられるヘルスアップ教室です。リラックスヨガやロコモ(運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態)予防、代謝アップ、女性の健康など、テーマや対象者の年齢ごとに四つの教室を開催します。(*1)参加者の中には、脂質異常の対応方法がわかったので代謝アップの教室に参加したいという女性(50代)もいました。

 *1 ヘルスアップ教室は、それぞれ複数回のコースになります。開催日程は健康増進課にお問い合わせください。

 矢口さんと谷津さんは「すぐに結果を実感できる講座ではないかもしれませんが、きっと将来に実を結ぶ!と考えています」と意欲的でした。住民一人一人の健康に寄り添う若い2人を頼もしく思いました。

小美玉市健康増進課 ヘルスアップ教室:
http://www.city.omitama.lg.jp/0037/info-0000007489-0.html

参考:食生活改善のために教室で紹介された「だし」のとり方
http://www.hsc-i.jp/03_seikatsu/doc/lunch_recipe/R1/dasi.pdf

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瀧澤比佐乃

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★編集部★ レポーターとして奮闘中の主婦です。

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