目・手・耳のご利益スポットめぐり
*常磐大学の学生による記事です。ぜひご覧ください。
小美玉市には、目、手、耳というピンポイントに御利益(ごりやく)があるとされる寺社があります。
手、耳に御利益があるとされる寺社は全国的にも珍しく、その三つが小美玉市には揃ってあることに驚きました。
【目に御利益 山中薬師本堂】
最初に向かったのは、眼病平癒(へいゆ)の御利益があるという山中薬師本堂です。木々に覆われた静寂の中にたたずむ朱色の本堂の中には2体の仁王像が安置され、厳かな雰囲気が漂っていました。本堂の隣にある池で洗顔すると目の病気が治ったという伝説が残っており、眼病を患う参拝者が訪れるようになったそうです。私もドライアイが治ることを祈って、心を込めて参拝しました。
【手に御利益 手接神社】
次に、手の病気に霊験があるとされる、手接(てつぎ)神社に向かいました。言い伝えによると、昔々、殿様が馬で川を通りかかると、カッパが水中から馬の尻尾を引っ張りました。殿様はカッパの手を切り落として難を逃れ、カッパの手を持ち帰りました。その夜、殿様の前にカッパが現れて「母を養うために手を返してほしい」と懇願。哀れに思って手を返すと、カッパは先祖伝来の手接ぎの秘法を教え、巻いておくと痛みに効く糸「きりすね」を差し出したそうです。しばらくして、そのカッパが死んでいるのが見つかり、不憫に思った殿様がカッパを祀る祠を建て、これが手接神社となりました。痛みに効くといわれる糸「きりすね」は、参拝者がいただくことができ、実際に手の腱鞘炎が治ったとお礼に来た方もいるそうです。私もきりすねをいただいたので、手の病気をしたときのために大事に保管しています。
【耳に御利益 耳守神社】
耳の守護を掲げる神社は国内でも珍しく、耳守(みみもり)神社は全国から参拝者が訪れています。地元には、両親の願掛けで耳が聞こえるようになったお姫様、千代姫の伝承があります。時代は平安時代末期、千代姫は里の人々は親しみを込めて「館の耳千代様」と呼ばれていました。千代姫は33歳で早逝し、「我亡キ後ニナルナラバ一社ヲ祀リ給ワレカシ耳ノ病ヲ守護セン」と遺言。千代姫の父母によって神社が建てられたと言い伝えられています。地元の人は「みみっちょ神社」とも言いますが、千代姫(耳千代様)に由来しています。また耳守神社には、紐を通した竹筒の絵馬と豆腐を供えるユニークな風習があります。竹筒の絵馬が一面に掛かっている様子から、耳の病に悩む人や家族の強い願いを感じました。
豊かな自然、おいしい食べ物、珍しいご利益の神社仏閣。心も体も健康になれる場所、小美玉。私の故郷福島の田舎を思い出す、とっておきのパワースポットです。
山中薬師本堂
小美玉市西郷地3-2
http://omitan.net/tourism/yamanaka-yakushi-hondou.html
手接神社
小美玉市与沢1112
http://omitan.net/tourism/tetsugi-jinja.html
耳守神社
小美玉市栗又四ケ2051
http://omitan.net/tourism/mimimori-jinja.html
コメント ( 1 )
珍しいご利益が3つ揃うなんて奇跡ですね!