72年間味わい深いお肉とお惣菜の味を守り続けている柴田精肉店
小美玉市堅倉にある創業72年の柴田精肉店は、柴田勝男さん(84歳)、生(いく)さん(81歳)、ひろ子さんの親子3人で家族経営しているお店で、国産のお肉とお惣菜を販売しているお店です。
地元の人気店で昼食や夕食前は、お肉やお惣菜を買い求めるお客さんでひときわ賑わいます。
販売用の国産肉はセット買いすることにより、部位ごとに買うより値段が安くなります。また、常に同じ業者から仕入れることで品質も安定します。業者が解体したお肉をすぐ仕入れ、愛着をもって大切にしている冷蔵庫で1日以上保存します。
次にお肉を柔らかくするために、整形(丁寧に余分なスジや脂を取り除く作業)をします。お肉は少しでもスジがあると固い印象が持たれるので整形にはとても気を使います。丁寧な作業をすることで柔らかいお肉を販売することができます。
生さんとひろ子さんが揚げるロースカツはお店の人気商品です。
揚げたお肉は柔らかくてジューシー。衣はサクッとしているのが人気の理由です。カツに使う国産の豚ロース肉は絶妙なバランスの甘みと旨味があります。丁寧な整形によりさらに味わい深くなります。「衣は上質な小麦粉やパン粉を使い、卵は市内の養鶏場から取り寄せています。揚げ油は大豆白絞油(だいずしらしめゆ)とラードを混合することでよりサクッとした食感になります」とひろ子さん。「お客さんの『おいしい!』が私と母の頑張る原動力になっていてお惣菜作りにも力を入れています」と笑顔で話してくれました。
理由は「お肉と衣が剥がれないように糊のような添加物を使っているお店もありますが使わないことでサクッとした食感になります。上質な小麦粉やパン粉を使い、卵は市内の養鶏場から取り寄せています。揚げ油は大豆油(白絞油・しらしめゆ)とラードを混合しています」と話します。国産の豚ロース肉のカツは、柔らかくジューシー。衣はサクッとしているのが人気の理由です。
*ロース肉は好みの厚さで揚げてもらうことができます。
ひろ子さんは精肉店を継ぐために、食肉を扱うために必要な免許の取得、深い知識を得るために農獣医学部から兵庫県にある食肉学校に進みました。ひろ子さんに精肉店を継ごうと思ったきっかけを聞いてみると、「きっかけなんてないですよ。おばあちゃんが頑張って働いていた話を聞いたり、両親が一生懸命働く姿を見て育ったことや、私は三人姉妹の長女で小さい頃から跡取りだと言い聞かされて育ったから・・」と笑いながら答えてくれました。
精肉店を創業したのは勝男さんの母こまさん。こまさんは、地元で自転車とリヤカーを利用して子豚を買い付け、石岡の市場から業者と契約してトラックに乗せてもらい芝浦の食肉処理場まで売りに行っていたそうです。1949年、勝男さんが小学校6年生の時に現在の場所に移り精肉店を開業し、ひろ子さんが3代目です。
勝男さんは「ひろ子が家業を継いでくれなかったら、ずっと前に店は終わっていたと思います。とてもありがたいです」と話すと、生さんと優しく微笑んだのが印象的でした。
ひろ子さんは「親子だからけんかをするときもあるけれど仲良くやってます。これからもずっと元気で一緒に働けたらいいなと思っています」と笑顔で話してくれました。
柴田精肉店
住 所 :小美玉市堅倉950-5
電 話 :0299-48-0038
営業時間 :8:00~18:30
定 休 日 :毎週日曜日
*フライは電話予約や来店してから注文して揚げたてを購入できます。
コメント ( 4 )
3人のいい写真!(とうまそうなおにくっ)
かがた様
メッセージありがとうございます
ご両親がお元気でとても羨ましいです。
お肉も美味しいです。
子供の頃から馴染んでます
柴田さんのお惣菜は私の心の味です。
有難うございます。
古谷様
コメントありがとうございます
私も古谷さんと同じ思いで記事を書かせていただきました。
いつまでもお元気でお店に立って欲しいですね。
私は、お母さんが作っていた串カツをもう一度食べてみたいです。