「こんな世界知らなかった!」~BIRDぬり絵アーチストたちの芸術展
「BIRDぬり絵アーチストたちの芸術展」が、小美玉市四季文化館みの~れで開催されました。10月29日(土)~11月5日(土)。芸術展は、同館の誕生前からずっとかかわりがあるアーチストでありアートディレクター・大嶽一省(おおたけかずみ)氏のプロデュースによる参加型アート展。今年開館20周年を迎える同館の記念事業の一つです。主催は小美玉市と四季文化館企画実行委員会、企画運営は「見つける。みがく。光をあてる」芸術展プロジェクト。
今回の芸術展には、大嶽氏が展開するアートメソッドによるコミュニケーション・キャラクター「BIRD」(小鳥のデジタルデザイン100種)のぬり絵を中心にした13のワークショップがあり、できあがった作品は次々に会場に展示されました。平日は市内の保育園の子どもたち、休日は親子連れが来館し、中には何度も通うリピーターもいて会場は連日にぎわいました。
参加者はみんなで、大きなBIRDポスターに色をぬりました。「思いのままに色を重ねてみてね!線からはみ出したって大丈夫!自分の発想で羽や尾を付け足してみてもいいよ」という大嶽氏のアドバイスを受け、子どもから大人までが、これまでにはなかった「自由な感覚」でぬり絵を楽しみました。他にも1本の毛糸を使って自分だけのオリジナルBIRDを描いたり、市内の間伐材を材料にして大きな壁面アートを作ったりとみんなで創り上げるアート展でした。
さらに大嶽氏は、五感で感じるアートを展開したいと考えました。色に関する絵本の読み聞かせを楽しむ「きくきくアート」、森の中で小鳥のさえずりを浴びるようなイメージの「あびるアート」など多様なワークショップを企画しました。
今までに市内で開催されたBIRDワークショップの写真や作品がコラージュされた「さがすアート」では、当時の自分や家族の写真を探しながら昔の様子を懐かしみ、しばらく立ち止まる参加者の姿も見られました。子どもも大人も会場内を自由に動き回って自分のお気に入りの場所を見つけたようです。
みの~れ誕生から願い続けてきた「森の再生」と「子どもたちの未来のために」という思いが、20周年を機に再び注目された企画となりました。
子どもたちは「これ、めっちゃ楽しい!!」とつぶやき、大人の参加者からは「最初はぬり絵?と思っていたけれど、やってみるとすごく楽しい!何だか今まで知らなかった世界を発見した気がする!」という声が聞こえてきました。
コミュニケーション・キャラクター「BIRD」は、みの~れ誕生前から今日まで、いつもそばにいます。ホワイエ2階にあるBIRD美術館だけでなく、施設内外さまざまなところにたくさんのBIRDを見ることができます。
大嶽氏は「単なるロゴマークやキャラクターとしてのBIRDではなく、みんなに溶け込んでいくBIRDでありたい。その存在意義は、見る側と作る側の垣根をなくすことであって、BIRDワークショップは自分を発見する場なんです。これをみの~れの魅力づくりに役立てたいと今も変わらず考えています。本当は感性豊かで、自由な私たち。子どもたちと一緒に自分らしい人生を見つけましょう!」と話します。
子どもたちへの思いの深さだけでなく、ここに集う住民一人一人がきらきら輝く人生を歩んできたことがみの~れの魅力の一つです。これからもBIRDが人々の懸け橋となり、新たな出会いと発見が期待される芸術展でした。
◇11/23追記
みの~れ20歳記念「BIRDぬり絵アーチストたちの芸術展」アーカイブ展、開催決定。ぬり絵アートの一部が展示されます。みの~れときめき美の小径にて、2023年1月28日まで。
写真提供:四季文化館みの~れ、BIRD-KISS
BIRD-KISS: https://www.bird-kiss.com/
コメント ( 2 )
大嶽一省先生には、11月3日の みの~れ リレートーク で初めてお会いしました。先生と子供たちとのコミュニケーションを拝見いたしましたが、BIRDぬり絵に対して子供たちが其々の発想で表現するデザインがとても素敵でした。 BIRDぬり絵 子供たちの無限の可能性が新しい色を創ってゆくようで、感激でした! こちらの記事のトップ画像のBIRDぬり絵 とても気に入りました
サイトウトモユキ様
心温まるコメントありがとうございます。
大嶽さんが発信するメッセージによって、子どもたちと私たち大人、みんなで創る未来が楽しみになりましたね!
これからも素敵な活動を取材していきたいです!