全国優勝「みのり太鼓」に感じた育成する力
ひと
1992年に結成したみのり太鼓。小学生から60代まで約40名が活動している。
オリジナル曲を中心に県内外からでの演奏を行うほか、アメリカ・ベトナムでの海外公演も成功させている。
稽古場を取材して伝わってきたのは、技術だけではなく人間力の育成に力を入れているということだ。個々の太鼓に取り組む意識の高さと、仲間との信頼関係の構築が、観客を魅了するパフォーマンスにつながっている。
運営にも、人間力を育てる工夫が随所にみられる。高校生以上のメンバーは、演奏活動の演出や広報などの担当を務め、その姿を「次は私の番」と思い描きながら、子どもたちは高校生になることを心待ちにしている。上の子の姿を見ながら、下の子育つ様は、古き良き大家族を思わせる。
現在は、新型コロナウイルスの影響で、多くのイベントが中止となっている。しかし、みのり太鼓ではイベントがなくなってしまったからこそできることがあるという。代表の篠原孝司さんは「太鼓の打ち手である前に、一人の人間であれ」と語る。挨拶、言葉遣い、礼儀。太鼓に向き合う前に、大切な事がある。
この日も、お互いの名前を呼び合いながら練習を始めた。理由を聞いてみると、「声を掛け合い、名を呼び合う。年長者に敬語で話す。コミュニケーションは社会に出て必ず必要となる大切な要素であり、実は曲のまとまりを出すにも必要だから」と篠原さん。
より高みを求めて走り続けるみのり太鼓の卓越したパフォーマンスは人間力から生まれているという事を、取材を通して学んだ。
コメント ( 13 )
みのり太鼓の人たちのストイックさがスゴい!みんな腹筋割れてるんですよね!(^^)
ストイックさ見習いたいです!
海外公演もされていたんですね!
スゴイ!
海外で演奏をできるまでには、さまざまなエピソードがあったことだと思います!
今後もみのり太鼓から目が離せませんね
お互いの名前を呼び合って練習をするというのがとても素敵だなと思いました!
学校以外で名前を呼び合える環境って素敵ですよね✨
人間力を育てる工夫‥とてもすばらしいことですね。みのり太鼓さんの素晴らしい演奏を聴きたくなりました。
演奏が聴ける日が待ち遠しいですね
太鼓にも人間力ってのは記事を読んではじめてなるほどなーって思いました。素敵な記事をありがとうございます
そう言っていただけて嬉しいです♪
私も今回の取材で初めて、練習風景を見学させていただきましたが、人間力って大切だなと改めて感じました!
郷土芸能という文化の次世代への継承は大変だと思います。幼年期からの参加と先輩方によって人間力を育てる事と共に美野里太鼓の技能継承はすばらしいですね。
文化の継承、技術の継承と共にみのり太鼓の強みである人間力の高さはこれからも受け継がれていって欲しいですね!
うちの父も太鼓叩いてましたので、私にも太鼓のセンスがあるかもしれません。太鼓の達人で修行します。