夫婦愛がJuwari~じゅわり

ひと

前回ご紹介したブランドとうもろこし『じゅわり』、もう注文しましたか。

今回は、藤田ご夫妻が取材時にいろいろ教えていただいたことをご紹介します。

生産・販売を行っている、藤田隆史さんと藤田奈津美さんです。

※左:藤田隆史さん 右:藤田奈津美さん

藤田さんは、茨城空港周辺で農業を営むご家族です。高齢化による耕作放棄地をどうにかしようと取り組み、畑がどんどん広がっていきました。すると今度は、農機が使いにくい狭い畑が休耕になってしまうことから、とうもろこしの栽培を5年ほど前から始めました。

品種は主にゴールドラッシュネオ(以下、黄色)です。2020年からは新品種ホイップコーン(以下、白色)の栽培も開始しました。

黄色は、2月初旬から3月まで3日置きにタネをまきます。次に4月から白色のタネを同様にまきます。追肥・土寄せ・草取りなどを順次行います。

できるだけ陽があたるように、マルチ(作物の列)の間隔を広げて栽培しています。

※ふかふかの土で、とうもろこしの列の間隔が広くとられています

上に出るのが、雄穂でそこから花粉が出ます。ヒゲが雌穂で、そこに花粉がつき実ができます。とうもろこしの適期(収穫するのにふさわしい時期)は、2~3日です。実に蓄えた糖分は昼間、光合成に使われるようになってしまいます。だから、太陽が昇ってこない午前2時から収穫作業を行います。

※午前2時ヘッドライトを付けて、収穫作業開始

奈津美さんは、「取ったばかりのとうもろこしは、温かく感じます。取ったことにより外傷と感じ、その傷を治そうと糖分を使用するために、熱を発するのではないかと思っています。だから、収穫後も冷蔵庫に入れて冷却して置きます。」と、教えてくれました。

そして午前4時頃から、作業場にてとうもろこしの調整や選別を行います。今年から、茎の切り落としをしてくれる機械や、新機能の便利な計りを導入しました。それも鮮度へのこだわりと、作業負担の軽減を隆史さんがしっかりと考えていました。

※茎の切落し機械導入で、押切り手作業から卒業 

また、以前からお客様より通販の要望があったため、2021年にとうもろこしのブランド化をして販売しようと動き出した隆史さんは、ネット検索で見つけた『アートフィールド』さんに相談して、デザインやサイトの立上げなどを依頼しました。「すごく面倒を見ていただき、親切・丁寧で仕事を依頼してとても良かった。何よりも、市内にこんな人がいてくれたことに、驚きました。」と話してくれました。

※とうもろこし畑で、ハイポーズ

隆史さんは農業に携わり、「若い人がやっていないことをビジネスチャンスと捉え、事業規模を拡大しがむしゃらに働き、大きな達成感を得た時がうれしいです。とうもろこしも直売することで、お客様に会えること、感想を直に聞けることが、また次への活力になります。」と、答えてくれた。

奈津美さんは、「この時期、子供達は自分で朝起きて食事をして学校へ行きます。時には、収穫したてのとうもろこしを子供たちで茹でて食べてから出かける時もあります。私の分まで用意してあったりすることもあり、うれしくなります。」と、話してくれました。

2021年からブランド化した『Juwari-じゅわり』を、今年はお中元などの贈答用などにも対応しようと新たな試みも始めました。これからも、2人の挑戦が楽しみです。

Corn Lab.Fujita (コーンラボ藤田)

〒311-3414 小美玉市外之内482-17

TEL 090-7006-0875 (シーズン中のみ)

Mail [email protected]

Web  http://cornlabfujita.info/

株式会社 アートフィールド HP: https://artfield.info/

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田村美穂子

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★企画運営部・編集部★ 茨城観光マイスターS級を持つ、元茨城空港応援大使・小美玉コンシェルジュです。

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